繰越寸法を小さくする最大の理由ー着物の寸法と着姿ー

繰越を少なくして、
衣紋を大目に抜く最大の特徴は、
「首横で、衿が寝る」事ではないでしょうか。

左:繰越0、右:繰越7分

この写真では、あまり差がない様に見えますが、
長襦袢の比較写真だと違いが分かります。

角度にすると、
繰越0の方が約159度、
繰越7分方は、約155度。

比較すると6度の差がありました。

左:繰越0、右:繰越7分

今回の比較は、
胸を覆う様な衿合わせにし、
どちらも、同じ位置を通るよう工夫しました。

衿合わせの好みが決まり、
衣紋をどのくらい抜きたいのかを決め、それに合わせて、
理想の繰越寸法を出すことが出来ます。

左:繰越0、右:繰越7分

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KOTARO

現役和裁技能士が「仕立てと着姿」をテーマに、どんな寸法で、どんな仕立てをすると、どんな着姿になるのか、自分自身の身体で検証しています。