繰越 の寸法を決めていますか?
繰越 の寸法が変わると着心地はもちろんですが、衿の形、衣紋を抜いた後の姿、が驚くほど変化します。

今回は、長襦袢の 繰越 はどの程度着物に影響を及ぼしているのか比較しました。

繰越

繰越 寸法で何が変わるのか

繰越 が変わると、衿がどのくらい背中側に倒れるのか、が変わる。
下の写真、繰越7分の方が繰越3分に比べ、背中側に大きく倒れていることが分かる。

繰越は、大きくなると衿はより背中側に倒れる という特徴を持っている。

繰越 比較
左:繰越7分、右:繰越3分

繰越 寸法の違う着物と長襦袢を合わせると何が起こるのか

長襦袢と着物の繰越は、基本は同じ寸法にする。
着物が繰越7分なら、長襦袢の繰越も7分が通常。

今回は、着物と長襦袢とで繰越寸法が異なる場合、どんなことが起こるのか比較した。

下の写真、左側は、繰越7分の長襦袢に、繰越0の着物を着せた姿。
右側は、繰越0の長襦袢に、同じ繰越0の着物を着せた姿。

比較すると、衿が背中側に倒れる角度が大きく異なることが分かる。
つまり、衿がどの程度背中側に倒れるのか、長襦袢の繰越寸法に左右されると言える。

繰越 比較
左:長襦袢の繰越7分・着物の繰越0、 右:長襦袢の繰越0・着物の繰越0

後ろ姿の変化

後ろ姿も同様に、首元の見える範囲が大きく異なる。
衿の形は繰越7分の場合に近い形となった。

まとめ

繰越寸法の違う着物と長襦袢を合わせて着ることは、少なくないのではないか。
多少寸法の違う物同士合わせて着ている人は、私以外にもたくさんいるだろう。
そんな時、厳密には何が起こっているのか参考になると嬉しい。

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この記事を書いた人

KOTARO

現役和裁技能士が「仕立てと着姿」をテーマに、どんな寸法で、どんな仕立てをすると、どんな着姿になるのか、自分自身の身体で検証しています。