繰越1寸5分 の着物が着てみたい!②結城紬が仕立て上がりました。

繰越1寸5分 というとても大きな繰越寸法の着物を仕立てました。

・衣紋が抜けない
・衣紋が詰まってくる

繰越を大きくすれば、この2つの悩みを解決できるのか。
今回仕立てた着物で検証したいと思っています。

繰越1寸5分

仕立て寸法

  • 身丈 4尺2寸5分
  • 裄 1尺8寸
  • 袖巾 9寸5分
  • 肩巾 8寸5分
  • 袖丈 1尺4寸
  • 袖付け 6寸
  • 見八ツ口 4寸
  • 前巾 7寸
  • 後巾 7寸5分
  • 抱巾 6寸5分
  • 衽巾 4寸
  • 合褄巾 3寸7分
  • 褄下丈 2尺1寸5分
  • 衽下がり (肩)5寸5分
  • 肩明き 2寸3分
  • 剣先の縫い代 1寸8分
  • 衿の付込み 5分
  • 繰越 1寸5分
繰越1寸5分
結城紬
繰越1寸5分 の仕立てあがり

仕立て寸法のポイント

  • 繰越1寸5分
  • その他の寸法は変えていない。

繰越1寸5分 を仕立てた理由

着物着用でよく耳にする悩み
・衣紋が抜けない
・衣紋が詰まってくる
この2つの原因を解決するため。

繰越を大きくすれば良いのか、繰越を小さくすれば良いのか、目に見える形で明確にしたい。

繰越1寸5分 は本当に大きいのか

標準の繰越寸法は、7分、もしくは、8分。
今回仕立てた繰越1寸5分は、標準の約2倍の大きさになる。

また私が普段着用している着物は、繰越5分が多い。
この寸法と比較すると、約3倍の大きさになる。

繰越1寸5分
衿元
衿がかなり背中側で縫われいる。

この着物に期待すること

  • 衣紋を抜くことができるのか
  • 衣紋を抜くとどうなるのか
  • 衣紋を抜かなくても着ることができるのではないか
  • 衿の立った着姿になるのではないか
  • 男性的な着姿になるのではないか

これらの疑問を解決できると思っている。

仕立てている時の写真

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この記事を書いた人

KOTARO

現役和裁技能士が「仕立てと着姿」をテーマに、どんな寸法で、どんな仕立てをすると、どんな着姿になるのか、自分自身の身体で検証しています。