単着物の肩明きに付ける力布 ①小さい 三日月 の作り方

単着物や浴衣など肩明きの力布として使う「 三日月 」の作り方です。
力布には、肩当て、細長い物、三日月など色々な種類がありますが
一番主流なものが今回紹介する「三日月」ではないでしょうか。

三日月
力布
三日月:肩明きに付ける力布

三日月 の作り方

8分×8分の布を2枚用意する

表布の余り布から8分×8分の正方形を2枚切り取る。
余り布がない時は、縫い代で隠れてしまう部分から取る。

三角に折る

折り紙の要領で、三角に折り、コテでしっかりと抑える。

三角の真ん中を縫う

三角の高さの真ん中あたりを縫う。
糸は、1本どり、縫い始めに返し針をする。

三角を絞る

縫った糸をギューっと絞り、絞った状態で玉止め。
返し針は要りません。

仕上げ

コテで凹凸を抑える。


今回は8分の正方形で力布を作ってみました。
単着物の時は必ず肩明きに「力布」を付けましょう。

余り布がない場合

余り布がない場合、衽上の縫い代、衿の縫い代、など縫い代から、力布の分を切り取ります。
表生地と同じ布で力布を作ることが、基本になっています。

三日月 をつける場所

肩明きの先に付ける。
この時点では仮留め。本縫いは、衿つけの際、きっちりを留める。

和裁の基本について、こちらのページにまとめています。

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この記事を書いた人

KOTARO

現役和裁技能士が「仕立てと着姿」をテーマに、どんな寸法で、どんな仕立てをすると、どんな着姿になるのか、自分自身の身体で検証しています。