長襦袢 の身丈の理想とは?!長襦袢6枚の身丈を比較しました。

長襦袢 の身丈の目安は「身長−30cm程度」
身丈が長すぎると着物の裾から長襦袢が見えてしまい、短すぎると足袋の上に足が見えてしまう。今回は、「身長−34cm〜30cm」までの長襦袢の身丈を比較したいと思います。

長襦袢

長襦袢 の身丈の理想

長襦袢の身丈は、背中心で着物の裾から長襦袢が見えず、かつ、足袋に長襦袢の裾が少し被る長さを私は理想としている。

長襦袢の身丈が長すぎると着物の裾から長襦袢の裾が見え見栄えが良くない。しかし短すぎる場合は問題がない場合もある。例えば、袷着物や透けない単着物の場合は、長襦袢の身丈が短くても外からその短さが見えることはない。問題なのは、夏物の透ける着物の場合である。透ける着物に身丈の短い長襦袢を着用すると、着物の裾と長襦袢の裾との間に素足が見える。ほんの数センチ見えるだけでも、ふとした時、気になるかもしれない。着物に居敷当てを付けることで解決するかもしれないが、長襦袢の身丈をギリギリのラインで作るという選択肢も用意しておきたいと思っている。

身丈=身長−34cm の 長襦袢

身長−34cmの身丈に裾ふきをつけて仕立てた長襦袢。写真の状態では足が見えないが、足のくるぶしは完全に見え、これ以上短くなると常に足袋の上に足が見えそうな身丈である。

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長襦袢
#長襦袢_麻の葉紫

身丈=身長−32cm の 長襦袢

くるぶしに長襦袢の裾が少し被る程度の身丈。下の2つの長襦袢は、どちらも同じ身丈・同じ繰越・同じ衿付け込み寸法。着方により多少の差が出ているように見えるが、ほぼ同じ位置に長襦袢の裾がある。

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長襦袢
#長襦袢_格子柄グレー
長襦袢
#長襦袢_松葉模様

身丈=身長−30cm の 長襦袢

着物の裾から見えないギリギりの身丈を狙って仕立てた長襦袢。下の写真、あさみの長襦袢は想定通りギリギリの丈になり、色無地用と寿光織の長襦袢は少し短めに着姿になっている。

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長襦袢
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長襦袢
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まとめ

今回は、身丈の異なる長襦袢6枚の比較をした。あさみの長襦袢を除き、どの長襦袢も繰越と衿付け込みは同じ寸法である。あさみの長襦袢をこの比較に加えたのは、「繰越+衿付け込み」の寸法が他の長襦袢と同じであるからだ。つまり、繰越寸法と衿付け込みの寸法は少し異なるが、6枚の長襦袢は全て肩山からの身丈は同じになる。

着用写真は全て自分で着た着姿。同じ着方をしたと思っていても、手の癖や長襦袢の微妙な寸法の違いで着姿が変わると思っている。そんな違いも参考になると嬉しい。着付けのプロに着せてもらって綺麗に着るのも良いが、私のテーマはあくまで自分で着ることを大事にしたい。

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この記事を書いた人

KOTARO

現役和裁技能士が「仕立てと着姿」をテーマに、どんな寸法で、どんな仕立てをすると、どんな着姿になるのか、自分自身の身体で検証しています。