KOTAROが薦める 和裁 を深く理解するための学びの順番

ここでは、 和裁 をより深く知るためには何が必要なのか。
そして、どんな順番で、どんな事を学ぶと、より理解が深まるのか
KOTAROがお薦めする学びの順番をご提案します。

和裁

おすすめの順番

着物の構造を知る
着物の印付けを知る
着物の寸法を知る
裁断を知る

着物の構造を知る

まずは、着物がどのように縫われているのか知ることをお薦めする。

理由は3つ。
1.着物の構造を知ることで、自分の寸法を自分で考えられるようになる。
ポイントは、どことどこが繋がっていて、どこを縫うと前身頃になり衽になるのかなど、
一枚の布が、縫い代を切り落とさず、どのように着物という形になっているのかを知るところにある。

2.着物を縫う時のポイントを事前に知っておくことができる。
これは「どんな気持ちで縫うのか」につながる。なにも難しいことではない。
「ここは次のこの縫いで影響が出るから、きちんと縫わなければいけない」など
次の手順を頭に置いて、今の縫いをすることができる。
また、さらに言えば「ここはきちんと仕上げないと、着たときに影響が出る」と分かれば、着物を縫うときの気持ちが変わる。

3.着物の「印付け」が分かるようになる。
着物が縫えるようになると、次は「印付け」は簡単だ。
なぜなら、平面で行う印付けを見て、出来上がりの着物やその途中の縫う過程を想像することができるからだ。

着物の印付けを知る

和裁では型紙を使わない。ものさしとヘラを使い、直接布に印を付けていく。
この時、どこにどの寸法の印がついているのかを知ると
着物を縫うことも簡単になり、理想の寸法を考える時もより深く考えることができる。

KOTAROでは、着物の寸法講座の事前学習として
「手持の着物寸法を測る」ことをお薦めいている。

また資料にある「印付けの図」にその寸法を当てはめることで
着物の印付けを知ることができるようになっている。

  資料はこちら >>> 資料一覧

KOTAROが販売している冊子「基本の印付け」は、さらに詳しく、
どの順番で、どの印を付けるのか、
この印の意味は何か、などが書かれている。

  ご購入はこちら >>> KOTAROオンラインショップ

着物の寸法を知る

着物にもサイズが存在している。
S・M・Lなどのざっくりしたサイズではなく、
どんな着方をするのか、その好みに合わせたサイズを考えることができる。

身丈・裄・ヒップサイズだけでなく
さらに細かい寸法にも触れることで、次の「裁断」が可能になる。

私たちの中では当たり前の順番となっているが
着物を縫うとき一番始めにしなければいけないことは、
まず寸法を決めることだ。

反物を購入した時のことを思い出してほしい。
購入後すぐにすることは、「寸法を決める」である。
その後、仕立て屋へ仕立てを依頼。

寸法の決まっていない反物は、仕立て屋の元へ行っても
裁断すらできず、何もできないまま待機の反物なのだ。

裁断を知る

着物の寸法が決まれば、どんな反物でも裁断ができる。
裁断ができれば、着物を縫うことができる。

全ての始まりは、ここにある。

KOTAROでは、今後裁断の教室を不定期で開催する予定だ。
まずは、無地や総柄の着物をどう切るのかをお伝えする。
ポイントは、汚れがあった時、傷があったとき、どこに隠せば良いのかを知るところにある。

反物の裁断方法は、洋服と少し勝手が違う。
出来上がりの着物の形や縫いの手順が頭の中で想像できていないと
なかなか難しい。

つまり裁断をするためには、着物の構造を知ってることが
必要不可欠なのだ。

着物の構造を学ぶなら、この講座!
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この記事を書いた人

KOTARO

現役和裁技能士が「仕立てと着姿」をテーマに、どんな寸法で、どんな仕立てをすると、どんな着姿になるのか、自分自身の身体で検証しています。