和裁 で型紙は使わない。なぜなら考え方が一つしか存在しないからだ。

和裁 では、型紙を使わないのが基本。
「使わない」というより、「必要が無かった」という方が適切かもしれない。

和裁

和裁 の基本は「浴衣」

着物の仕立てを覚えるとき基本になるのは、「浴衣」 
浴衣の裁断、印つけ、縫い、この全行程が一人できれば
袷着物も、コートも全て理解出来る様になる。

古い本を読んでいると、子供物から教えていた形跡を目にする。
また、和裁教室のカリキュラムでよく目にするのは、「肌襦袢から始める」だ。
私が教わった順番はどちらにも該当しない、「浴衣から始める」方法だった。

和裁 の印付けとは何か

印付けとは、今から縫っていく場所に印を付けることを言う。
この印付けを完全に理解するのが一つ目の関門。

しかし和裁の印付けは、とても単純。
基本の考え方は一つしかない。

浴衣の印付けが理解できれば
袷着物も、羽織も、コートも、すべて同じ考え方で印を付けることができる。

着物はとても単純なんだ。

和裁
印はこんな感じ。これは、座学用なので、ボールペンでガッツリ線を引いてあるが、実際は見えないように印を付ける。縫ったら見えなくなる印が◎

印つけの考え方とは

印付けの考え方を浴衣以外に応用するためには
その印に何の意味があるのか理解することが重要だ。

  • どの順番で印をつけるのか
  • 仕立てあがり寸法にいくつ+αするのか
  • なぜ+αするのか
  • 印が何を意味しているのか

「キセ」という和裁独自の概念、そして、
縫い代を切り落とさないという考えがこの印付けに詰め込まれている。
とても面白い。

冊子「基本の印付け」

この基本の考え方を冊子にしました。
どの順番で印をつけるのか着物寸法にいくつ+αするのか何を意味しているのか。
基本の理解するための手助けになれば幸いです。

基本の印付け

和裁の基本について、こちらのページにまとめています。

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この記事を書いた人

KOTARO

現役和裁技能士が「仕立てと着姿」をテーマに、どんな寸法で、どんな仕立てをすると、どんな着姿になるのか、自分自身の身体で検証しています。