プロの仕立て屋でこの方を知らない人はいないでしょう。

やまもと工藝 山本秀司先生 です。
着物の仕立てをしている人でこの方知らない人はいないのではないでしょうか。

私も和裁学校を卒業してまもなく
山本先生のことを知り今回意を決して会いに行ってきました。

山本秀司 先生
山本秀司先生と私(若松美紀)

山本先生とは、雑誌「美しいキモノ」2022年秋号に山本先生の隣のページに
掲載していただいとことをきっかけに、私の方からご連絡をさせていただきました。

13年も前から知っていた、和裁業界では知らない人はいないであろうとても素晴らしい先生と、まさか、着物雑誌の老舗「美しいキモノ」で隣に載せていただけることを知った時、私はとても嬉しく感動したことを覚えています。

私が山本先生を13年も追いかけている理由は、着る人にとって何が一番良いことなのかを常に考えておられること、
和裁以外の知識(布のこと・布を形成している糸のこと・化学的なこと・染めのこと、染色原材料のことなど)を幅広く、しかも深く、自身の体験・経験を持って知っていること、和裁を生業とし「やまもと工藝」ブランドとして魅力があることが大きな理由です。

仕立て屋が“縫い子”と呼ばれているように内職や影の存在というイメージが大きいなか
「やまもと工藝」がブランドとして確立し仕立て屋が前に出ることを良しとしている姿
“和裁は楽しい”と“着物はすばらしい”と聞こえるホームページやその他の発信は
今でも刺激をもらい、勉強させていただいています。

個別にお時間を頂戴するのはどうしても気が引けてしまし、今回一般の方向け講座に混ぜていただきました。
山本先生、快く受け入れていただきありがとうございました。

本当におすすめしたい和裁の本「 新・和裁入門 」

山本先生の著書「 新・和裁入門 」は和裁を習っている方にとてもおすすめです。
特に和裁を数年経験し、単着物は裁断から自分で縫えるようになった方に特におすすめです。

どんな計算でこの寸法を導いているのか、どこに注目しているのか、具体的な数字と共に書かれています。特に和裁を習っていてご自身の着物寸法を見直そうとしている方はとても興味深く面白く読める本です。
実は、私も13年前から持っています。
今回お会いした時にも「この本の中にも書いてありますが」と生地の見極めのお話ししておられました。

仕立て方がわかると言うよりは、和裁の考え方を教えてくれる本です。
読み物として、ぜひ和裁経験者の方におすすめします。

新・和裁入門
山本秀司 著

この記事を書いた人

KOTARO

現役和裁技能士が「仕立てと着姿」をテーマに、どんな寸法で、どんな仕立てをすると、どんな着姿になるのか、自分自身の身体で検証しています。