一度使ったら、もう手放せない!「ヘチマ補正」の作り方

はじめてのヘチマ補正は
着物MarMuデザイナーの中村麻美先生のワークショップでした。

このワークショップの魅力は
素材がヘチマである事もひとつですが

何よりも
麻美先生が自分に必要な
補正の量と範囲を見極めてくれるところです。


1枚目のヘチマ補正は、ぜひ
麻美先生のワークショップで作ることをおススメします。

この時以来、補正はずっとヘチマを使っています。
整形済みで着用が楽、洗える、群れが少ない!
やめられません。。。夏冬関係なく、一年中使っています。

補正の形や量は、ひとりひとり違いますが
今回私が作ったヘチマ補正の加工工程を参考までに載せておきます。

ヘチマの処理

補正の大きさを決め、水に浸し少し柔らかくなったヘチマを切ります。
工作用のはさみで十分です。
水に浸さなくても切れますが、細かい切りくずがたくさん出ることと、
若干痛いです。

水は少しで十分に柔らかくなります。

中心部分も取り除きます。

切り開き、水の中で丸くなっているヘチマを平らにします。
種や皮が残っているので、ここでキレイに洗います。

干して乾かします。

補正の形へ成形する

2年間使用したヘチマ補正です。
今回は、この旧ヘチマ補正の上に、新しいヘチマを重ねていきます。

上に重ね、同じ大きさで切ります。
針と糸を使い、旧ヘチマに縫いつけていきます。

両サイドも同じように旧ヘチマに新しいヘチマを重ねます。

真ん中と両サイドをつなぎ合わせていた糸も縫いなおします。

ピッタリくっつけて縫います。

完成です!
裏返すと、旧ヘチマになっています。

ヘチマの厚み

新しいヘチマはしっかりと厚みがあります。
着用と水洗いを繰り返すとだんだんと薄くなっていきます。

厚みが無くなってきたときは、ヘチマを重ねて対処するのがベストですが
私は2年間、薄いヘチマを使っていました。
めんどくさがりです(汗)

2年使ったヘチマはかなり薄いです。
薄いですが、繊維は柔らかくなっています。

ヘチマ補正の大きさ

補正の大きさと量はひとりひとり違います。
今回は私の補正の大きさです。参考までに。。。

この記事を書いた人

KOTARO

現役和裁技能士が「仕立てと着姿」をテーマに、どんな寸法で、どんな仕立てをすると、どんな着姿になるのか、自分自身の身体で検証しています。