まずは、自分の身体で試してみること

幼いころから理系育ちでした。

数学は3Cまで学び
高校の選択科目では、物理を選び
大学は工学部卒です。

大学卒業後は
機械設計の会社での会社員時代もありました。

だからかもしれませんが
比較検証するときには、条件を設定し、定義を決め、結果の予想をし
その後、進めていきます。

定義は、寸法だけでなく
言葉の定義も決めておきます。

細かいところから、自分の中で
「どこから、どこまでの範囲を表しているのか」 と言うことを
一旦かみ砕いておくこと、をしています。

寸法を変えて、着心地を確かめるとき
私が気にしていることは次のことです。

  • どこの変化を確かめるのか
  • どこの寸法を変えるのか
  • どこの寸法を変えないでいるのか

「変えない寸法」は、重要で
変えた寸法に対して、着物を着た時、どこに影響しているのか
視覚的に目で見ることができます。

繰越0の着物を仕立てた時は、そのことがとても役立ちました。

繰越が無くても、着物はきちんと着られることを証明できたことも収穫でしたが
あえて変えなかった、袖付けの寸法のおかげで
布のあまりや身八ツ口から脇が見えそうになる恥ずかしさを
身をもって体感できました。

容易にその結果が想像できるものも
目で見て確認する事、着て体感する事、仕立て難いことを体感する事

まずは、自分の身体で試すこと、から始めています。

この記事を書いた人

KOTARO

現役和裁技能士が「仕立てと着姿」をテーマに、どんな寸法で、どんな仕立てをすると、どんな着姿になるのか、自分自身の身体で検証しています。