反物が着物になるまで、いくつの工程があるのか? ~長襦袢・浴衣編~

仕立て屋は、反物を着物にするのがお仕事。
今回は、長襦袢と浴衣が反物から着られる物になるまでの工程を書き出してみました。

長襦袢の仕立て工程

寸法を決める
裁断・印付け
仕立て:袖を縫う
  1. 袖底の袋縫い
  2. 袖の印付け
  3. 袖底の縫い
  4. 袖口くけ
  5. 表に返して、しつけ
  6. 仕上げ
  7. 袖巾で折ってお袖完成
仕立て:身頃を縫う
  1. 背縫い
  2. 後揚げの縫い →くけ
  3. 前揚げの縫い →くけ
  4. 竪衿付け
  5. 脇縫い →くけ
  6. 裾くけ
  7. 衿付け
  8. 衿納め
  9. 袖付け、振りくけをして完成

浴衣の仕立て工程

寸法を決める
裁断・印付け
仕立て:袖を縫う
  1. 袖底の袋縫い
  2. 袖の印付け
  3. 袖口下から袖底の縫い
  4. 丸みを絞る
  5. 袖口くけ
  6. 表に返して、しつけ
  7. 仕上げ
  8. 袖巾で折る
仕立て:身頃を縫う
  1. 背縫い
  2. 後揚げの縫い →くけ
  3. 前揚げの縫い →くけ
  4. 脇縫い →くけ
  5. 衽縫い →くけ
  6. 額縁を作る
  7. 褄下・裾くけ
  8. 衿付け
  9. 衿納め
  10. 袖付け、振りくけをして完成

仕立て工程を比べてみる

浴衣と長襦袢の仕立て工程を比べてみると、意外と同じ部分が多いことに気がつくと思います。和裁は“浴衣の仕立て方”を基本に、長襦袢や袷着物、羽織、コートなどの仕立て方へ発展していきます。浴衣の仕立て工程が分かると、全ての仕立て工程が一気に分かるようになるでしょう。

和裁難易度グラフ

KOTAROが思う和裁の難易度をグラフにしてみました。
こちらもぜひ参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

KOTARO

現役和裁技能士が「仕立てと着姿」をテーマに、どんな寸法で、どんな仕立てをすると、どんな着姿になるのか、自分自身の身体で検証しています。